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札幌債務整理相談室HOME > 任意整理とは > 任意整理するべきかの判断基準
更新日:2024/06/20
借金が苦しい時に有効な方法である任意整理。
債務整理 の中でも手軽でスピーディーに解決できる可能性があることから、最も多くの方に利用されています。
しかし、いくら手軽と言っても、いざ任意整理をしようと思っても、手続きに踏み切ることをためらう方は少なくありません。
もちろん、無理に任意整理をするべきではないため、適切な判断が必要となります。
また、借金返済が困難な場合はいずれかの債務整理( 任意整理 ・ 個人再生 ・ 自己破産 )を検討する必要がありますが、任意整理をしても余裕を持った生活に変えられない場合は任意整理するべきでは無いという判断になります。つまり、個人再生や自己破産を視野に入れる必要があるわけです。
本ページでは、任意整理するべきかどうかの目安や判断基準について説明しますので、参考にしてみてください。
目次
任意整理とは、債権者(クレジットカード会社・銀行・消費者金融などのお金を借りているところ)と司法書士が直接交渉することで、毎月の苦しい返済を和らげる方法です。
任意整理では、主に2つの効果が期待できます。
将来利息のカットとは、今後は利息が発生しなくなるということです。
つまり、元金(借りている分)だけ返済すれば良い状態になります。
また、多くの債権者は、60回払いの返済期間に応じてくれる傾向があります。
一般的な借り入れでは、3年(36回)で利息を含めた返済ができるように毎月の返済額が決められています。
なので、「将来利息のカット」と「返済期間の見直し」によって、月々の返済額がガクッと下げられるようになります。月々の返済額が半分程度になるケースが多いです。
任意整理することで生じるデメリットは、「ブラックリスト状態になる」ということです。
ブラックリスト状態とは、個人信用情報機関に事故情報(任意整理した事実)が登録された状態の事を指し、以下の事が一定期間できなくなります。
他の債務整理(個人再生・自己破産)も同様にブラックリスト状態になりますが、任意整理は比較的ブラックリスト期間は短く、約5年間となっています。※個人再生と自己破産は約10年程度。
任意整理は、個人再生と自己破産と比べてブラックリスト期間が短いとは言っても、やはり5年という期間は決して短いものではありません。
任意整理するべきかどうかは、この「ブラックリスト状態になる」というデメリットと任意整理の効果を天秤にかけて判断していく必要があるでしょう。
さて、ここで本題である任意整理するべきかの判断基準をいくつかご紹介していきましょう。
繰り返しにはなりますが、「 ブラックリスト状態になる 」というデメリットは付きまといますので、念頭に置いて確認してみましょう。
借金の返済を既に滞納している場合は、任意整理するべき一つのタイミングでしょう。
ただし、直ぐに解消できる滞納(今後の生活を圧迫しない)であれば任意整理しなくてもよいでしょう。
しかし、滞納を解消するためには、生活を相当切り詰めなければいけないかったり、来月も滞納してしまう不安を抱えてしまっている場合は、「マズイ滞納」なわけです。
借金の返済で最も注意しなければいけない点が、返済リズムが崩れてしまうことです。
一度脱線してしまった返済リズムを元に戻すことは非常に精神的キツイものがありますし、気合だけではどうにもならないことも多いです。
また、滞納を繰り返すと、遅延損害金もかかってきますのでドンドン悪い方向に転がっていきます。
なので、この「マズイ滞納」状態になってしまっている場合は、任意整理するべきだと言えるでしょう。
自転車操業という言葉を一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これは、借金返済のために他の金融機関から借金をしてしまっている状態です。
借りては返しを繰り返している状態なので、一向に借金が減っていかず、むしろ利息がある分借金が増えてしまい手に負えなくなっていきます。
自転車操業になってしまっている人は、直ぐにでも任意整理するべきでしょう。
自転車操業の状態は最も危険です。放置していると任意整理では手に追えず、デメリットの多い 個人再生 や 自己破産 をせざるを得ない状態なってしまう可能性があります。
直ぐにでも任意整理を検討するようにしましょう。
「今月の返済日に準備できなさそうだな・・・」
「来月の返済は難しいかも・・・」
こんな感覚を持っている場合は、任意整理を検討してみる1つのタイミングと言えるでしょう。
まだ滞納していませんし、自転車操業になってもいないので、直ぐにでも任意整理するべき状態とは言えないので、今後の生活と任意整理のデメリットを天秤にかけ、十分に検討するようにしましょう。
また、返済日に準備できない(滞納)となると、債権者から督促の連絡が来るようになります。
電話やハガキで督促が来るようになるため、周囲に借金していることがバレてしまうリスクもでてきます。
任意整理をすると、司法書士は直ぐに債権者に受任通知を送付しますので、滞納したとしても督促は来ません。
借金を家族や職場の人達にバレたくない方は、いち早く任意整理で手を打つことをおすすめします。
生活に過度な負担なく抱えられる借金額は、年収の1/3以下と言われています。
年収が300万円の人は100万円、年収が600万円の人は200万円ということですね。
総量規制という言葉を耳にした方はいらっしゃるでしょうか?
これは、貸金業者は年収の1/3を超える額を貸し付けてはいけないというルールです。
銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫やクレジットカードのショッピング枠などは総量規制の対象とはならないのですが、この総量規制が設けられた理由は、年収の1/3を超える借金は返済が難しいと国が判断したからなのです。
借金額が年収の1/3以上であれば必ず任意整理すべきというわけではありません。
現状の返済が少しでも苦しいなと感じている場合は任意整理を検討してみましょう。
借金はクセになりやすいです。昨今ではATMが増えてきてコンビニでも簡単にキャッシングできる環境になってしまっています。
また、リボ払いという便利な方法が普及してからは無計画にクレジットカードを使ってしまっている方もよくお見受けします。
「何年も借金状態が続いている・・・」
「給料日のルーティングが借金の返済だ・・・」
借金あることが日常となり感覚がマヒしてしまっていませんか?
返済にそこまで苦しんでいなければ任意整理するべきとは言えませんが、借金とは決別しキレイさっぱりになりたいと考えている方は任意整理を視野に入れてみましょう。
借金が一向に無くならい原因は、借りては返しを繰り返してしまっていること。
任意整理をするとブラックリスト状態になってしまいますが、強制的に借りれない状況にできるというポジティブな捉え方が出来ます。
借金を増やさない・借金を減らすためには、『これ以上借りない』ことが本当に重要です。
任意整理をしたからといって翌日から借金がゼロになるわけではありませんが、確実にゼロに迎えるようになるでしょう。
※借金をすぐにでもゼロにしたい方は 自己破産 を検討してみましょう。
借金から抜け出すことは必ずできますので、日常的になっている借金生活を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
任意整理は、一般的に将来利息のカットと返済期間の見直し(約60回払い)が期待できるわけですが、任意整理の効果をもってしても返済が追い付かなかったり生活に余裕が持てない場合は、任意整理を選択するべきではないと言えるでしょう。
例えば、あなたの借金額が600万円だったとします。
任意整理をすると、
600万円÷60か月=10万円/月
最低でも毎月10万円の返済をしていくだけの能力が必要となってくるわけです。
つまり、毎月10万円の返済が難しかったり、返済できたとしてもギリギリの生活になるようでは、任意整理するべきではないということです。
債務整理は、苦しい借金生活から余裕を持った生活に改善するための手段なので、任意整理しても生活が改善でき無さそうであれば任意整理するべきではないのです。
それでは、どうすれば良いのか?といった疑問がでてくるかと思いますが、その際は個人再生と自己破産を視野に入れてみてください。
個人再生は、借金そのものを約1/5まで減額できる可能性があり、自己破産は借金をゼロにできる可能性があります。
ただし、それぞれの債務整理ではメリット・デメリットが異なってくるため、あなたを取り巻く生活環境・借金額・経済状況を加味して、適切な方法を選択するようにしましょう。
ご自身で判断することは難しいかと思いますので、まずは司法書士に相談してみましょう。
札幌債務整理相談室では、司法書士が無料で相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
任意整理するべきかの判断基準は、生活環境や経済状況によって異なってきます。
本ページでは、5つの目安を示してきましたが、直ぐにでも任意整理するべきタイミングは、
「返済が苦しい」
「滞納している」
と感じている時です。
そして、任意整理で追いつかない場合は個人再生と自己破産を視野に入れてみましょう。
また、自分で任意整理するべきか判断することが難しい場合は、司法書士に相談してみましょう。
多くの司法書士事務所では、借金相談は無料で行っておりますので、一人で抱え込まずに無料相談から始めてみましょう。
監修者:みどり法務事務所 札幌駅前事務所
代表司法書士鈴木 健太
札幌司法書士会所属
会員番号 第823号|認定番号 第843020号
借金のお悩みはなかなか一人では解決できるものではありません。そのために私たちがいます。皆様のお話をお伺いし、できる限りのお手伝いをいたします。
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