リストラ後生活費が足りなくなり重ねた借金を自己破産で解決

パート勤務のSさんは、生活費などのためにカード会社から借金をするようになったそうです。Sさんは40代後半まで会社員として働いていましたが、会社の業績が悪くなったことによってリストラに遭い、今はパート勤務で生計を立てているそうです。それに伴って収入も少なくなり、今では借金をしないと生活が立ち行かなくなったといいます。

毎月増え続ける借金によって、返済が困難になったSさんは、「このままではいつまでたっても完済できない」と感じ、当事務所の無料相談にお越しになりました。

無料相談時、Sさんの現在の借金や収入の状態について伺ったところ、収入が不安定で完済は難しいと考えられたため、当事務所ではSさんに「自己破産」をおすすめしました。

Sさんは現在住んでいるところでは家賃が高いと感じており、次の更新を機により安い物件に引っ越すことを考えているそうです。そこで無料相談時、「自己破産後に引っ越しをすることは可能なのでしょうか？」と質問されました。当事務所では「自己破産の手続き終了後であれば、問題なく引っ越しできるでしょう。

ただし、自己破産の手続中に引っ越しをする場合には、裁判所からの許可が必要です。必ず事前にご相談くださいね。」とお伝えしたところ、「手続が終われば引っ越しできるなら良かったです。」とご納得され、自己破産の手続きを行うことになりました。

Sさんはカード会社全5社から合計340万円の借金をしており、月々の返済額は12万2,067円でした。その内訳は以下のとおりです。

• プロミス(89万円・月々の返済額は3万1,953円)
• アコム(82万円・月々の返済額は2万9,440円) 
• ゴールドポイント(77万円・月々の返済額は2万7,645円) 
• セディナ(55万円・月々の返済額は1万9,746円) 
• 楽天カード(37万円・月々の返済額は1万3,284円) 

自己破産の結果、借金の利息・元本が免除され、支払い義務がなくなりました。

自己破産後、Sさんは「自己破産前はこれからのことを考えると不安でたまらない気持ちになっていましたが、自己破産によって借金がゼロになり、気持ちに余裕が出てきたので、今は落ち着いて生活ができています。」と語っていました。

また、「借金を返済する必要がなくなった分、パートで稼いだお金をすべて生活のために使うことができるようになり、少ない収入でも生活ができるようになってきました。」とも話しており、「リストラに遭った時、軽い気持ちで借金をしてしまったことを後悔しています。」とおっしゃっていました。

さらに、自己破産後により家賃の安い物件に引っ越すことができ、家計のやりくりがしやすくなったとも話していました。

自己破産の手続中に引っ越しをする場合には、裁判所の許可が必要です。勝手に決めてしまわず、必ず弁護士などに相談するようにしましょう。ただし、自己破産の手続き終了後であれば、問題なく引っ越しをすることができます。

「今引っ越しをしてよいのかわからない。」と思った場合には、事前に弁護士・司法書士に相談しておくようにしましょう。