結婚式の費用をきっかけに抱えた借金を個人再生で解決

Eさん 北海道札幌市 30歳男性

会社員のEさんは数年前にマイホームを購入し、現在も住宅ローンの返済中です。また、数年前に自分の収入と見合わないプランでこだわった結婚式を挙げたことにより、貯金がなくなり、カード会社から借金をするようになったといいます。

「結婚式の費用で貯金がない」ということは家族や周囲の人にも言うことができず、挙式後も見栄を張って今まで通りの暮らしをしていたため、借金は徐々に膨れ上がり、返済が困難な状態になってしまいました。

「このままでは住宅ローンの返済が厳しい」と感じたEさんは、インターネットで債務整理のことを知り、当事務所の無料相談にお越しになりました。

個人再生をすると今持っている銀行口座に影響がある？

無料相談時、Eさんの現在の収入や借金の状態についてお話を伺ったところ、借金の利息を免除し、元本を減額すれば完済は可能と考えられたため、当事務所ではEさんに「個人再生」をおすすめしました。

Eさんは「できればマイホームを残して債務整理をしたい」と希望していたため、当事務所から「個人再生では、住宅ローン特則という制度を利用すればマイホームを残して債務整理ができますよ。」とご説明すると、とても喜ばれていました。

Eさんは個人再生による日常生活への影響を気にされており、「個人再生をすることで今使用している銀行口座が使えなくなるなどの影響はありますか？」と質問されました。

そこで当事務所から「銀行からの借り入れがある場合には、一時的に銀行口座が凍結させられてしまうことがあります。

口座が凍結すると、預金の引き出しができなくなるほか、預金が借金残高と相殺され、銀行に回収されてしまうこともあるため、注意が必要です。一方、銀行からの借り入れがない場合には、銀行口座への影響はありませんよ。」とお伝えしました。

幸い、Eさんの場合には銀行系カードローンでの借り入れはなく、クレジットカード会社や消費者金融からの借り入れしかなかったため、銀行口座が凍結されることはありませんでした。安心したEさんは、当事務所で個人再生を行うことになりました。

個人再生により借金の元本が5分の1に

Eさんはカード会社全10社から合計710万円の借金をしており、月々の返済額は25万4,905円でした。その内訳と個人再生後の返済額は以下のとおりです。

• セディナ(96万円・月々の返済額は3万4,466円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ19万2,000円へ減額 　 →　月々の返済額は5,334円×36回払いへ変更
• 楽天カード(91万円・月々の返済額は3万2,671円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ18万2,000円へ減額 　 →　月々の返済額は5,055円×36回払いへ変更
• アコム(85万円・月々の返済額は3万517円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ17万円へ減額 　 →　月々の返済額は4,723円×36回払いへ変更
• ビューカード(79万円・月々の返済額は2万8,363円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ15万8,000円へ減額 　 →　月々の返済額は4,389円×36回払いへ変更
• JCBカード(73万円・月々の返済額は2万6,209円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ14万6,000円へ減額 　 →　月々の返済額は4,056円×36回払いへ変更
• レイク(67万円・月々の返済額は2万4,054円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ16万8,000円へ減額 　 →　月々の返済額は4,667円×36回払いへ変更
• ポケットカード(65万円・月々の返済額は2万3,336円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ13万4,000円へ減額 　 →　月々の返済額は3,723円×36回払いへ変更
• クレディセゾン(56万円・月々の返済額は2万105円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ11万2,000円へ減額 　 →　月々の返済額は3,112円×36回払いへ変更
• イオンクレジット(54万円・月々の返済額は1万9,387円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ10万8,000円へ減額 　 →月々の返済額は3,000円×36回払いへ変更
• モビット(44万円・月々の返済額は1万5,797円) 　 →　個人再生によって利息が免除され、元本はおよそ8万8,000円へ減額 　 →　月々の返済額は2,445円×36回払いへ変更

個人再生のおかげで生活に余裕が生まれた

個人再生後、Eさんは「個人再生によって月々の支払いが大きく軽減されたため、住宅ローンを支払っていても生活に余裕が出るようになりました。」と話していました。また、心配していた銀行口座にも特に影響がなく、「生活に現れる支障はほとんどない」といいます。Eさんは「残りの借金を完済仕切るまでに、お金の使い方を見直したいです」と話していました。

個人再生をしても、銀行からの借金がなければ銀行口座に影響が現れることはありません。ただし、銀行からの借金があった場合には、その銀行の口座が凍結され、一定期間預金を引き出すことができなくなるため注意しましょう。

また、預金からその銀行への借金残高が回収されてしまうため、銀行からの借り入れがある場合には、個人再生の手続きをする前にその銀行の口座からお金を引き出しておくことが大切です。

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