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札幌債務整理相談室HOME > 債務整理とは > ろうきんの債務整理について
更新日:2024/06/20
ろうきんは、他の銀行と同じような機能をもった金融機関と思われがちですが、実は他の銀行とは異なった特徴をもっていますが、ろうきんから融資を受けることはもちろん可能です。
ろうきんから借り入れをしたものの、返済が困難になった場合は債務整理で借金を返済することはできるのでしょうか。
そこで今回は、ろうきんからの借金を債務整理することは可能なのかについてご紹介します。
目次
ろうきんは、顧客からの預金や、融資したお金に発生する利息で利潤を得るといった営利目的で運営している金融機関ではありません。
ろうきんの運営は、会員への直接奉仕が目的であり、利益を出すことを目的としていないのです。
ろうきんは、労働組合や生協などが資金を出し合いながら創設されたもので、全国に13のろうきんがあり(2020年12月現在)、そこで融資を受けることができます。
このような運営をしていることから、ろうきんでは他の銀行や消費者金融よりかなり低い利率でお金を借り入れることができるのです。
利率の高低は関係なく、ろうきんからの借金は「借りたお金」ですから、きちんと返済しなければいけません。
一般に、もし借金の返済が困難になった場合は債務整理をするという方法があります。
次ではろうきんからの借金も債務整理することができるのかについてみていきましょう。
ろうきんからの借金の返済が困難になったときは、債務整理で解決できる可能性があります。
しかし、ろうきんからの借金の債務整理には、以下のように3つの注意点があります。
債務整理は、借金の金額を減らして返済の負担からの解放・生活の再建を目的とし、個人の債務を整理する手続きのことをいいます。
つまり自分の債務を整理しなければいけない状態というわけで、このことを勤務先には知られたくないと思う方が多いです。
一般の金融機関からの借金を債務整理した場合、そのことを勤務先に知られることは基本的にありませんが、ろうきんからの借金を債務整理すると、勤務先にバレるリスクが高くなります。
その理由としては、ろうきんからの借金は給与天引きで返済するからです。
もしろうきんからの借金を債務整理すると、ろうきんから勤務先に給与天引き停止の通知が送付されることになります。
そのことにより勤務先から「給与天引き停止通知が来るということは何かあったのかもしれない」と思われるでしょう。
また給与天引き停止通知が、債務整理による給与天引き停止通知であることが伝えられるケースもあり、この場合は確実に勤務先に債務整理をしていることがバレてしまうのです。
前述で給与天引きについてご説明しましたが、これについては偏頗弁済(へんぱべんさい)についても注意する必要があります。
例えば、ろうきんを含めた複数の金融機関から借金をしていたとします。
これらの借金を債務整理した際に、ろうきんを含めた各金融機関に受任通知が届きますが、このときに給与天引き停止処置が遅れた場合、ろうきんへの返済は続いていることになるのです。
このように一社のみ返済が続いている状態のことを「偏頗弁済」といいます。
偏頗弁済は、個人再生や自己破産手続きにおいて大きく不利になります(偏波弁済は認められない)ので注意しなければいけません。
ろうきんからの借金を個人再生もしくは自己破産すると、会社にバレてしまう可能性はあるのですが、それに目をつぶることさえできれば、大きな効果が期待できます。
個人再生では、借金額を1/5程度までに減額できたり、自己破産ではゼロにできる可能性があるため、借金に苦しむ生活から抜け出すことができます。
もちろん、会社にバレるリスクがあるため簡単には決断することは難しいですが、あなたの今後の生活と天秤にかけ慎重に選択していきたいものです。
個人再生の詳細はこちらから
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前述で「ろうきんでは他の銀行や消費者金融よりかなり低い利率でお金を借り入れることができる」とお伝えしました。
それに対して、債務整理の中でも任意整理の特徴として、利息負担をゼロにして返済しやすくする点が挙げられます。
つまりろうきんからの借金のように、もともと金利が低い場合は任意整理のメリットである利息のカットという効果が発揮されないのです。
ろうきんからの借金だけでなく、他の金融機関からの借金もある場合は、任意整理のメリットの効果は大きくなります が、ろうきんからの借金だけの場合は、任意整理は大きな効果がないことを知っておいてください。
任意整理の詳細はこちらから
ろうきんの借金返済が困難になったときは、以下の3つの対処法があります。
前述のように、ろうきんは一般の金融機関とは違って、利益を出すことを目的として運営をしているわけではありません。
そのため、例えば一般の金融機関や消費者金融から借金をしていて返済が困難になった場合、返済計画の変更を直接金融機関に申し出たとしても、変更が認められるケースはほとんどないです。
返済計画の変更ができるとしても厳しい審査をクリアしなければいけませんので、返済計画の変更は現実的でないといえます。
それに対してろうきんは「勤労者生活支援特別融資制度」といって、債務整理する前に相談することができるのです。
具体的には、 ローンの返済条件の見直しから始まり、毎月返済額の減額、最長5年まで元金据え置き、ボーナス返済などの条件変更もできます。
このようにろうきんからの借金の返済が困難なときは任意整理をする前に、ろうきんに一度相談することで解決できるケースがあるのです。
ただろうきんだけでなく、他の金融機関からの借金がある場合は、ろうきんからの借金を解決したとしても返済が簡単になるとは限りません。
ろうきんは全国で13カ所にあり、それぞれが独立して運営しています。
ろうきんによっては、債務を整理するための融資制度が用意されており、低金利での借換えや多重債務の一本化をして返済しやすくする「負債整理資金融資制度」があるのです。
負債整理資金融資制度は誰でも利用できるわけではありませんが、一度ろうきんに相談してみるのもいいでしょう。
ろうきんは、他の金融機関とは異なった特徴をしていることから、債務整理には注意を払う必要があります。
借金返済について自分1人で抱え込むのではなく、弁護士・司法書士に相談すると、迅速に借金問題について解決することが可能です。
勤労者生活支援特別融資制度や負債整理資金融資制度についても、合わせて弁護士・司法書士に相談することで、借金に苦しんでいる状況から脱出することができます。
ろうきんの債務整理に困ったら、弁護士・司法書士に相談しましょう。
債務整理は弁護士と司法書士のどっちに依頼すべき?違いはあるの?
今回は、ろうきんからの借金を債務整理することは可能なのかについてご紹介しました。
記事をお読みいただいたことで、ろうきんの特徴をはじめとして、ろうきんと他の金融機関との違いについてご理解いただけたと思います。
またろうきんからの借金は債務整理することが可能であるとお伝えしましたが、中でも任意整理は大きな効果がありませんでした。
ろうきんからの借金返済が困難になった場合は、勤労者生活支援特別融資制度や負債整理資金融資制度がありますので、これらの制度の利用を考えることも1つです。
ただこれらの制度は相談者全員が適用されるわけではありません。
ろうきんからの借金返済が困難になったときは、まず弁護士・司法書士に相談することをおすすめします。
今回の記事を参考に、ろうきんからの借金を債務整理するかをお考えいただいてはいかがでしょうか。
監修者:みどり法務事務所 札幌駅前事務所
代表司法書士鈴木 健太
札幌司法書士会所属
会員番号 第823号|認定番号 第843020号
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